漢字表記は正しく!

今日はちょっとまじめな話。

文化庁が手書きの漢字表記の多様化を認めるとの指針を発表しました。
私はこれ、大問題だと思います。

読売新聞 2016年2月10日

http://sp.yomiuri.co.jp/national/20160210-OYT1T50028.html

ーー以下、記事の引用ーー

指針案では、点や線の「長短」「方向」「つけるか、はなすか」
「はらうか、とめるか」「はねるか、とめるか」など、
違いがあっても同じ漢字として認められる事例を示した。
(中略)
学校のテストなどでは、指導した字形以外の字形であっても、
柔軟に評価するよう求めている。
ーー引用ここまでーー

これって、日本語の破壊につながりかねないことかもしれないと思います。
「士」と「土」、「未」と「末」、「貝」と「見」など、
字形が似てるけど、全然意味の違う漢字も混同されちゃうじゃないですか。

ちょっとぶっ飛んだ発想かもしれませんが、
「天皇」が「夭皇」と書かれることも起こりえます。
 ※「夭」=若くして亡くなるという意味。夭折。

こんな曖昧さもOKになるなんて、あってはならないことです。

特に学校での指導というところがポイント。
学校での指導は、未来を担う子供たちへの指導です。
幼少期にしっかりとした基礎を教え込まれなければ、
「誤字の判断」もできない子供達が増えるでしょう。
他にも「夕やけ」「タコ」のような「文脈による漢字とカタカナの判断」もできなくなる人が増えるかもしれません。
つまり、日本語の読解や文字による情報伝達ができなくなる危険性があるのです。

漢字は表音文字。
点や線の長短、方向、とめはね等によって字形の違い=意味の違いを表現します。
その違いを区別しなくなることは、日本語の漢字の伝達能力を無にしてしまうのと同じ。

拡大解釈され、
中国の簡字体もOKとか、
カタカナの「チ」と「テ」、「ス」と「ヌ」、「ソ」と「ン」、「シ」と「ツ」などの違いも曖昧になっちゃったら?
漢字だけでなくカナ文字崩壊の危険性も。。。

さらに、現在の出来事や記録を、子や孫の世代が読めないことになりかねないのでは?
私の単なる妄想ではないのです。
中国や韓国のように、過去の文字文化を捨てた国を見れば、起こりうることだとわかります。

でも、同じことは日本でも起こっているんですよね。
日本も戦後、旧漢字を封印されました。
私が学校で習ったのは今、世間で広く使用されている新字体。
旧字体を気にするときは「画数占い」の時ぐらい!?
その結果、戦前や戦中の文書がすらすら読めなくなっています。
戦前と言っても、まだ100年も経っていません。
漢字が読めない→過去の文書が読めない→過去の歴史がわからない
ということになりかねないのでは!?と思います。

それと同じことが、また起こりうる!?

今回の指針案は、
個人の筆記のクセの範疇を超えており、日本語の文字文化を破壊しかねない危険なものではないかと
子を持つ母として、私は心配しております。。。

==2016/2/22追記==
上の記事、少し勘違いして書いていた部分がありました。

文化庁の指針を読むと、単にどれでも曖昧に書いてもOKということではなさそうです。
細かいところが違ってもいいものと、細かいところで区別するものの区別は、これからもなされていくようです。

ちょっと安心。
心配しすぎて暴走気味になってしまい、反省です。

漢字の違いは違いとして、きちんと区別して子供達に教えていってもらいたいと思います。

いっそのこと、合わせて旧漢字も教えていくってのもありじゃないかなと思いました。