妊娠・出産(帝王切開)体験記――その11 手術当日、まな板の上の鯉

妊娠・出産(帝王切開)体験記――その10 いよいよ入院 の続きです。
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さて、入院2日目。

朝にシャワーを済ませます。
シャワーの時間は予約制。
早朝に希望時間のところに自分の名前を書いて、時間になったらシャワーを浴びます。
浴室の脱衣所の鏡で、自分の大きなおなかを見て、
「傷のないおなかとも、今日でお別れかぁ」としみじみ。
傷のないおなかの写メを撮っときました(笑)

部屋に戻り、髪の毛を2本に縛って、手術着に着替えます。血栓予防の靴下も履きます。
そうこうしているうちに看護師さんがやってきて、尿カテーテル挿入。
入れる瞬間がとっても痛い。
いずい(津軽弁?)。

これ以降、もうトイレに行けません。。。行かなくていいというか、カテーテル入ってるしね。。。

手術に備え、午前中から抗生剤などの点滴を打たれます。4本ぐらいだったかな?
看護師さんが来る=次の点滴=針刺される
→怖い、痛い

で、どんどん憂鬱な気分になっていきました。

はあ、手術怖いよぅ……(T_T)

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手術予定は14時30分。
予定の時間の少し前、夫と義母が駆けつけてくれました。
顔見て、ちょっとほっとしました。
でもやっぱり怖い。

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予定時間を少し過ぎたころ、看護師さんが迎えに来ました。
夫と義母に見送られ、ベッドに寝かされたまま、ベッドごと個室から廊下に出て、移動します。

天井を見て、まな板の上の鯉の気分を味わいます。

いつも通らない扉をくぐって進みながら、「この病院、こうなってたのかー」と思ったりしました。

エレベーターに乗って、降ります。
何階かわからないけれど、到着したようです。
手術室の手前にある大きな部屋に通されます。
この間に、名前や生年月日を何度も確認されました。

その後、手術着を脱がされ、素っ裸にされます。
今思うと当たり前かもしれないけど、手術=裸にされるという認識が薄かった自分としては、結構びっくり。
地味に気恥ずかしい。。。
その後、体にタオル?みたいなものをかけられて、ちょっとほっとしました。

手術室に入って、また名前や生年月日を確認されます。
取り違えがあったらいけないからでしょうね。
医師が2名登場。
いつもの先生と、もう一人の先生。
ふと、手術室の左側の壁を見ると、私の名前の漢字が一文字間違ってるのを発見。
何度も確認されたし、ここはちゃんとしといたほうがいいのかなと思って指摘→訂正してもらいました。
冷静。
「落ち着いてるね^^」と先生。
先生にいまの気持ちを聞かれ、「めっちゃ怖いです」と答えました。
「うん、正常だねー^^」と先生。
漫才か!

後からわかったことですが、手術を前にして、泣いたりする患者さんもいるみたいです。。。
私も緊張しまくってたし、人生初の手術、怖いのは当たり前。
私も気分的には泣きたかったよー(>_<。)

先生が手術前に簡単に流れを説明。
産婦人科の2名のお医者さんのほかに、新生児科のお医者さんも来ていること、
そして、赤ちゃんを取り上げてから、数分程度異常がないかを確認し、大丈夫であれば赤ちゃんの顔を見せてもらえること、
などなど。
(赤ちゃんの顔を見たい!というのは、手術前に私が前もって希望を伝えておきました。
 ちなみに普段かけているメガネは手術のときに外すのですが、
 メガネがないとぼんやりとしか見えないので、赤ちゃんを見るときだけ、看護師さんが私の顔にかけてくれる流れになっています。)

全身麻酔ではなく、腰から下のみの麻酔で行われ、意識はあるので、手術中の流れが分かると少し気分的に楽になります。

この先は、自分と赤ちゃんの命を先生方に預けることになります。
おなか切られるって、一大事です。
下手すりゃ命がありません。
手術は何が起こるかわからないもの、だから、病院側はリスクに備えて様々な準備をするし、事前の説明や確認を何度も繰り返すんですね。
先生方もスタッフの皆さんもベストを尽くしてくれることを信じられることって大事だなあと思います。

赤ちゃんのように丸まって横を向き、腰に麻酔をします。これが割と痛い。。。けっこう、すごく痛い。。。
麻酔終了後、仰向けになり、両腕を肩の高さで広げ、大の字の形にされます。
首から下に仕切りを置かれて、胸から下が見えないようにされます。
そして、足の感覚がなくなっていくことを確かめられる。つねられてる感じ?

* * *
だんだん下半身の感覚無くなっていきました。
そのうち、皮膚が焦げたようなにおいがかすかにして、おなかをかなり強くぎゅうぎゅう押されます。

切られる感覚はないのですが、押される感覚、圧痛はあります。

手術が始まってから、ものの数分で

「生まれたよ~^^」

と先生が笑顔で言いました。手術着&マスクで顔が見えづらかったのですが、目がにっこり笑ってました。

手術室の時計に目を向けて、時間を見てみました(出生時間確認)。
でも、赤ちゃんの声がまだきこえない……どうなってるの?と不安に。
へその緒を切ったり、体をきれいにしたり、小児科のお医者さんに見てもらっているんだと思うのですが、
産声が聞こえず、大丈夫だろうかとドキドキです。

そうしている間にも手術は進み、胎盤をはがしたりしていたようです。
ここで出血する場合もあるようですが、大きな欠陥や癒着もなく、無事はがれた模様。
切った部分も縫われてるいるらしいです。

そうこうしているうちに、赤ちゃんの声が聞こえ、ちょっとほっとしました。

* * *
数分後、眼鏡をかけてもらい、
看護師さんが左肩の横に赤ちゃんを連れてきてくれました。

ドキドキの初対面……かわいい!(^▽^)
もっと猿みたいな感じかと思ってたけど、想像以上にかわいい♪
思わず笑顔になりました。

わずか数十秒ですが、生まれたての我が子に会えた瞬間の感動は、
一生忘れないでしょう。

* * *
赤ちゃんはその後、看護師さんがどこかへ連れて行きました。
(まだ手術が続いているので、病院側で赤ちゃんの面倒を見るためだと思います。)
トータル40分~1時間ぐらい?で無事帝王切開手術は終わって、
大きなおしめのようなものをつけられ、服を着せられ病室へ帰還しました。

夫と義母は一足先に赤子を抱っこしたらしいです。
いいなー。

基本的に母児同室なのですが、赤ちゃんは手術当日は病院側で預かってくれました。
酸素吸入してましたが、指にセンサーがクリップでつけられてて、点滴もしてて、
赤ちゃんの世話はきびしいです。。。

出血もしてるので(開腹手術だから当たり前っちゃあ当たり前)、
体が寒く感じて、
毛布を何枚もかけてもらっているはずなのに、まだ寒い。。。

ちなみに、指につけているセンサーのクリップ、これも地味に痛かったです。。。
(はめる指を変えてもいいと後で言われた。我慢しないでもっと早く言えばよかった。)
傷の痛み(切ってるからモチロン痛い)と子宮収縮の痛み(かなり痛い)とで、
あー、妊娠出産って、痛いことが多いわねえと、まさしく「痛感」。
夜もろくに寝られず、疲労困憊のまま、痛みと戦っておりました。

我慢の限界の2歩ぐらい手前でナースコールをして、
痛み止めの座薬を入れてもらったり(恥ずかしいけど、痛みには勝てない)
注射を打ってもらったりして一晩過ごしました。

* * *
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