イヤイヤ期や赤ちゃん返りの子供に、私が『あなたがだいすき』を読み聞かせする理由

第二子(弟)が生まれてから、すっかり赤ちゃん返りした我が娘。
2歳のイヤイヤ期も重なり、
親である私自身もどう対応すればいいのかと悩んだり、イライラが募ることもよくあります。

かわいいはずの我が子が、かわいく思えないことも。

そんな時に見つけたのがこちらの絵本です。
『あなたがだいすき』鈴木まもる 著

私は小言を言いたいんじゃなくて、本当はこういうことが言いたいんだ

絵本の中では、著者の鈴木まもるさんの描くたくさんの動物が、人間の子供をぎゅっと優しく抱きしめています。
動物と子供のイラストが、癒されるようなかわいらしさで、なんだかほっとします。
そんなイラストと一緒に、
短くてわかりやすい言葉で、あたたかいメッセージが詰まっています。

わたしは あなたが
だいすきです

せかいで いちばん
あなたが だいじ

引用元 『あなたがだいすき』鈴木まもる ポプラ社

シンプルだけど、素直に伝えたい、愛情いっぱいの想い。
親から子への、ラブレターのような絵本です。

「魔の二歳児」と化している子供を前にして、怒り心頭の時には愛しいなんて思えないときもありますが、
親の心の中には、子供に対するいとおしさが、本当はきっとあるのだと思い出させてくれます。

娘が2歳を少し過ぎたころ、
私は娘のイヤイヤと赤ちゃん返りに参っていました。
娘のことは大事なのに、反抗的な態度にイライラしてしまい、冷たい対応をしてしまったこともあります。
娘がしょんぼりしたり、
涙をいっぱい流しながら私のあとを追ってきたりする姿を見て、
もっと優しいお母さんになりたいと思いながら、自己嫌悪することもしょっちゅうです。
娘のかわいい寝顔を見て「今日もうまくできなかったなあ。どうすればよかったのかなあ」なんて情けなくなる日々。
時には娘に「お母さんイヤ!」なんて言われて、本気でショックを受けてしまったりした日もありました。

そんな時、この本に出会い、
「私の言いたいことはこれだ」と思いました。

私はガミガミ叱りたいんじゃない、本当はこんな言葉を伝えたかったんだ。こんな風に抱きしめたかったんだ。

寝る前の絵本タイムで、気持ちの切り替えのきっかけをつかみやすくなる

それから、寝る前に絵本タイムを作り、読み聞かせをしました。
絵本タイムを設けたことで、イライラや怒りをちょっと横に置くきっかけがつかみやすくなりました。

毎度毎度、イライラが鎮まるかというと、そううまくはいかない日もありますが、
昼間は言えなかった「大好き」を伝えるチャンスになっています。
普段は照れてしまったり、心がささくれたりしてうまく伝えられない言葉でも、
読み聞かせなら自然に言うことができます。

親が子供に伝えたい、愛情あふれる言葉を、絵本がまるで代弁してくれているかのようです。

普段うまく接することができないこともあるけれど、
私はあなたが大好きなんだよ、覚えていてね
という、祈るような気持ち。

絵本を読みながら、子供をぎゅっと抱きしめやすい

この絵本は、大人の手のひら2枚分ぐらいのサイズです。
娘を膝に座らせて、背中側から抱きしめるようにしながらでも、ページをめくりやすいです。

たくさんの動物が、人間の子供をぎゅっとしている絵に合わせて、
私も娘をぎゅっと抱きしめます。

普段、弟が抱っこされているのを見て、
娘はきっと嫉妬のような気持ちを抱いていたと思います。
でも、絵本タイムでは、絵本を見ながら、絵本と同じように自分が抱きしめてもらえるせいか、なんだかうれしそうな反応を見せます。

とくべつ わたしは
あなたが だいすき

あなたが いるだけで
とっても とっても
とっても うれしい

引用元 『あなたがだいすき』鈴木まもる ポプラ社

上記のページのあたりで、人間のお母さんが子供をぎゅっと抱きしめています。
その絵を見て、娘が「ママだね」と言いました。

娘は、単に絵の説明をしただけかもしれません。

でも私は、娘のその言葉を聞いて、なんだかあたたかい気持ちになりました。
錯覚かもしれないけれど、
「ママはあなたのことが大好きなんだよ」
という気持ちがほんの少しだけでも伝わったような、そんな気持ちになりました。

娘のまるくてやわらかいほっぺたに、自分の頬をくっつけて、
私の膝に座る小さな体を、背中からぎゅっと抱きしめて、
耳元で「だいすき」と伝えられる貴重な時間。

娘はほかの絵本も好きなので、
毎日この本を読んでいるわけではないですが、
ストレートな表現で「だいすき」が伝えられるのは、親にとっても貴重です。

「自分は確かに愛されているんだ」と娘に伝わるといいな。
どうか少しでも、心のどこかで覚えていますように。