青森のお盆の風習 青森市(津軽地方)と南部地方でも違いがある

お盆も一段落し、朝晩の気温がぐっと低くなりましたね。
我が家では、庭にアサガオが咲きました。

植えてないのに、どこかから種が飛んできたようです。
自然に咲く植物の力はすごいですね。

さて、お盆の時期にはふるさとに帰省して、
久しぶりに親族や友人と会う方も多いと思います。

結婚後、青森市から南部地方に嫁いできて、
同じ青森県内でもお盆の風習が違うことに驚きました。

青森市(津軽地方)と南部地方で、私が感じたお盆の風習の違い

※青森市(津軽地方)といっても広くて、各地域や各家庭で多少の違いはあると思います。
あくまで私の実家のある地域、私の実家のお盆のやり方ということでご理解いただけると幸いです。

麩菓子みたいな感触の「盆とうろう」は南部地方では見られない風習?

お盆に、仏壇に灯篭(とうろう)を飾るご家庭もあると思います。
実家でも、誰かの新盆には仏壇の脇に飾っていました。
明かりがともり、クルクルと中の模様が回る灯篭は、子供心にキレイだなと思った記憶があります。

青森市では、もう一つの「盆とうろう」があります。

中身はこんな感じです。

先端の飾りは5センチぐらいの大きさで、麩菓子のような軽い感触です。
飾りは表と裏で色が違います。
飾りをつなぐ白い紙は、半紙のような感触です。
ハスの花や米俵、ちょうちん、菊などの形があります。

私の実家では、これを仏壇の上にぶら下げて飾っていました。
木の棒を用意して、仏壇の扉の上に木の棒を橋渡しして、
プラプラと盆とうろうをぶら下げるという技です
(笑)

(イメージ図↓)

↑(さすがにこのやり方は、私の実家だけかも……^^;)
お仏壇がちょっと明るくかわいくなって、個人的にはけっこう好きでした。

ちなみにこの盆とうろう、お墓にも持っていっていました。
さすがにお墓にはぶら下げず、他の供物と同じようにお供えしていました。

三沢市内のスーパー(県内全域で展開している企業)で、
この盆とうろうを探したのですが、
いっこうに見つからず、
青森市で同じ系列のスーパーに行ったらあっさり見つかったので、
これは青森市だけの風習なのかもしれません。

小さいリンゴを飾るのは津軽だけ?

青森市の実家では、
小さいリンゴ小さい梨を仏壇に飾ったり、お墓に持っていったりしていました。

リンゴや梨は、だいたいピンポン玉ぐらいの大きさ

実家では、お仏壇に飾るときは、
裁縫用の糸を用意して、
糸の両端にリンゴや梨のツルを結び、
盆とうろうと同じようにぶら下げて飾っていました。
(↑このやりかた、やっぱりうちだけかも……^^;)

お墓にも持って行って、他の供物と同じようにお供えしていました。

お盆の時期、青森市内では、
スーパーの特設コーナーなどで売られています。

南部地方(三沢市内)では、ミニリンゴもミニ梨も見つけられませんでした。
念のため、上北の道の駅でも探してみたのですが、
やっぱりありませんでした。

これは青森市だけの風習なのかもしれませんね。
リンゴが出てくるくらいだから、津軽地域ではあるのかも。

でも、梨となると……う~ん(^~^;)
ナゾ。

はまなすの実の数珠も、青森市だけ?

南部地方で見つけられないお盆のお供え物、もうひとつは
はまなすの実で作った数珠

手のひらに乗るぐらいの大きさです。
私が小さかったときは、はまなすの実の数ももう少し多くて、
若干大きめの数珠だった気がします。(うろ覚え)

実家では、お墓や仏壇に、他の供物と同じようにお供えしていました。

自然の中にあるもので数珠を作るというのが素朴で、
ご先祖様を大切に思う気持ちがこもっているようで、
親しみがわきます。

ハワイに行ったときに、
貝殻を編んだレイや
黒い実(ククイ?)でできたレイを見たことがありますが、
それに似たものを感じます。

はまなすの実の手触りもいいんですよ。
ひんやりとしていて、少し重みがあって。

青森市内のスーパーや、実家の近所の店ではお盆の時期に普通に手に入ります。
最近は本物のはまなすの実を使わずに、
赤い紙?で作ったものもあるようです。

三沢市内では、やっぱり見つけられませんでした。

はまなすは、青森市の花に指定されています。
それと関係あるのかなぁ?

でも、他の市町村(南部地方)でも、市の花に「はまなす」が指定されているところもあるし。
う~ん、関係ないのかも。

津軽と南部で共通している風習もある

同じ青森県内とはいえ、明治時代以前は津軽藩と南部藩。
別な藩が合わさってできた県なので、風習の違いはあります。
一方で、共通点もありました。

かがみてん入りの折詰

お墓にお供えする折詰は、青森市でも、南部地方でも共通のようです。

折詰の中には「かがみてん」と呼ばれる、丸いところてんも入っています。
ちょっとキラキラしているところてん(寒天?)で、丸い形で、
確かに鏡みたい。

「かがみてんが入っていると仏さまが喜ぶんだ~」と言われているとか。

私が小さいときは、
折詰を自宅で大量に作っていて、その時はかがみてんを入れた記憶がなかったのですが、
いつの間にか入れるようになっていました。

実家では、親族のお墓に折詰を供えるため、
折詰が大量に必要で、自分たちで作るほうが買うより安かったんですよね。
ちなみに、作る際は肉や魚などの動物性食品や、ネギなどの香りが強いものを使わずに作っていました
・お赤飯
・トウモロコシのゆでたもの
・枝豆
・煮しめ
・スイカ
・金時豆の煮もの
・紅白なます
・ささぎの煮物
などを入れていました。

……作るの、大変でした(汗)。

そういえば、大根と人参を1~2センチ角に切ったものをお墓の周りにまいたこともありました。
あれは誰かの新盆だったのかなあ?
ナゾ。

きゅうりの馬と、ナスの牛

お墓にお供えする、きゅうりの馬とナスの牛。
精霊馬というものらしいですね。

これも、青森市でも南部地方でも共通でした。
キュウリやナスに、つまようじや割り箸をさして作ります。

これは全国的に共通の風習なのだと思います。
ご先祖様たちは、
きゅうりの馬で早くこの世に帰ってきて、
ナスの牛でゆっくりあの世に帰る
と聞いたことがあります。

いい感じに曲がったきゅうりとナスを発見したら、
お盆の時期にはとっておきます。

つまようじや割り箸で作った足が、
バランスが悪くて、
馬や牛が直立してくれなかったりするんですよね。

ご先祖様を敬う気持ちは一緒

風習は違いますが、
ご先祖様を敬う気持ちは一緒です。

子供たちにも、
ご先祖様を大切に思う気持ちを持つきっかけになる風習のひとつとして、
今後もお盆のお墓参りや親族の集まりに触れさせたいと思います。

お盆は、ご先祖様を迎えるだけでなく、
普段はそれぞれの地で暮らしている親族が、久しぶりに顔を合わせられる機会でもあります。
笑顔で集まって、楽しく過ごして、
また来年も元気に再会できますように。